2018年3月16日金曜日

Tone Emporium テレキャスターピックアップ




カナダのピックアップメーカー。直訳するとトーン百貨店、まあトーン専門店的な感じでしょうか?ひょんなことから巡り合ったピックアップで50年代のテレキャスターサウンドを再現するためにワイヤーがスキャターワウンドで巻かれています。要するに不均等な巻き方でワイヤーを巻いています。昔は手で巻いていたので綺麗に巻けなかったっていうのが真実だと思いますが。ウェブサイトで購入したのでこの箱でカナダから届きました。




見た目はフラットポールピースで50年代ルック。抵抗値はリアが6KΩ、フロントが6.8KΩ。抵抗値は一般的なシングルコイルだね。ピックアップのリワインドをお願いしたグリニングドッグさんによるとスキャターワウンドの方が音抜けが良く音が太いらしいです。機械巻きで均等に巻く現在ではこの感じは出ないらしいです。




早速ナッシュに移植。確かに今までのピックアップとは違う音の広がりと奥行きがあります。まだ大きな音で鳴らしてないので分からないけどとてもいい感触で鳴ってます。これもうワンセット買っておけば良かった。只今サイトでセール中、セットでなんと$79。カナダドルは今80円ぐらい国際郵便の送料$19を入れても$98。総額日本円で¥8441と格安。これはアリでしょ。PayPalを持っていれば支払いも簡単、興味のある方は是非!

Tone Emporium TE-05
https://www.toneemporium.com/product-page/te-05-custom-52-tele-pickup-set



2018年3月9日金曜日

テレキャスターのピックアップ断線




家宝のシンラインのリアピックアップが断線してた事が発覚!これは大事件、何しろ代替えがないからな〜。何となくカリカリし過ぎるなとはとは思ってたんだけどまさか断線してるとは。




通常この時代(1960年台後半)のピックアップは抵抗値が6〜7KΩでテスターで簡単に測れます。断線すると抵抗値がが数十MΩとなりのほとんど通電してない状態になるわけ。今回リワインドをお願いしたのは困った時のグリニングドッグさん。もう10以上年前に73年のテレキャスターデラックスのリアピックアップをリワインドしてもらったんだけど当時のデータ通り完璧にしてもらいました。良い意味でも悪い意味でもその時代時代の音を知っているそうなので安心して依頼できます。






という事で早速リワインドしてもらいました。仕事早いです。送ってから一週間掛かりませんでした。ワックスポッティングしてもらったのでワイヤーの付け根が色あざやかになってます。

断線したワイヤーはこんな感じに外された物が送られて来ました。50年前のワイヤーです。長い間ご苦労様でした!

リワインド後の抵抗値は6KΩで60年代後半のピックアップはきつめに固くワインドされているようでそれを再現してくれました。

結果オリジナルにかなり近いようですが音は硬くなりました。ん〜、結果良かったんだか悪かったんだか分かりません。ただ2週間程経ちなんとなく音が落ち着いて来たような感じがしてるのでもう少し様子をみてみます。

シンラインのホローボディとの相性もあるのでこれはこれで良いのかも…



2017年10月5日木曜日

Greco SG Standard SS600WR Super Real Series 1981年製





70年代のSG Standardのコピーモデル。リアピックアップの位置やネックバインディングからおそらく76年製の形状ををコピーしたものだと思われる。現代のSGにはない深いネックジョイントのためブリッジとテールピースがボディエンド側にシフトしている。そのため見慣れた60年代のモデルと比べると短く詰まったような違和感がある。でもそのおかげでバランス位置が中央にずれてヘッド落ちはしにくくなっている。昔はバランスが悪く嫌いな形だったが今となると逆にかっこよく見える。




もう一つの特徴として大型のWide Travel Bridgeがある。別名Harmonica Bridgeと呼ばれていて大型で弦長補正範囲が広い。見た目は悪いがこ時代の特徴でありTune-O-Maticに比べて調整スロットが長いので弦に対して直角に搭載することができた。時代背景からいろいろな弦のゲージのオクターブ調整に対応するためらしいが巨大化に伴いサスティーンが増したりチューニングが安定したりとプラス効果が多い。このタイプは1970-1980年の間のGibsonで採用されていたが、その後は姿を消して行った。



このSGはGrecoの1981年製で当時のカタログから以下のスペックがわかった。

ボディ ワンピースマホガニー
ネック ワンピース、又はスリーピースマホガニー
指板 ローズ
塗装 ラッカー、ワインレッド
ピックアップ U-2000 (Uはウルトラの意味、ハム特有の粘りと高音部の泣きが特徴)



ネックは幅が広めで薄い、ラージヘッドでボリュートがある。
ピックガードは現行の型とは違い丸みがあり4ply。コントロールはスピードノブ。







この個体はローフレットの片減りがひどかったので擦り合わせでフレット頭を揃えた。もともとそんなに高さがないフレットだったので打ち替えた方が弾きやすくなると思うけど、まあ取り敢えずこのままで少し様子見。

サーキット内の配線を一部交換して、安物セラコンをオールドマイラータイプに交換。

サスティーンが気持ち良いとてもコンディションが良い一本。スライドも弾きやすく好印象な35年物を手に入れた。




2017年9月26日火曜日

PRISMA GUITARS

スケーターとして興味ありです。ブランクスも売ってて乗り終わったら材料として引き取ってくれっるみたい。材はただみたいなものなんだけどなぜかギターは高いですね。

PRISMA GUITARS
http://www.prismaguitars.com/

PRISMA GUITARS: Guitars Made From Skateboards
https://www.youtube.com/watch?v=DOQDZZvhYsQ

2016年12月19日月曜日

テレキャスターのハイパスコンデンサとLes Paulの50s Wiring


テレキャスター独特のあの音はやっぱりセラミックコンデンサが良い気がします。

セラミックのほうが傾向として高域が暴れるという感じがしますからね。リアはかみつくようなバイト感とフロントは甘さと高域のハーモニーっていうのかな?これは当然シングルの話ですが、気持ちいい音ですよね。

そしてハイパスコンデンサ。ボリュームポットの裏から見て3番と2番の足に付いている0.001ufのコンデンサです。これが付いているとボリュームを少し絞ったときに音の高域がリークして音がこもらずにシャラシャラになりますね。まさにテレキャスターな音です。

皆さんどうしていますハイパスコンデンサ?

当然好みですが自分はハイパスを外しています。でも外すとボリュームを絞ったときに音がこもってしまします。

60年代後半からサーキットの見直しに伴い採用されたようですが結構ハイパス付きのテレキャスターは多いと思います。

自分はあまりボリュームを使わないので気にならなかったんだけど、以前ボリュームを絞っても音がこもらないレスポールを持ってたんです。後にわかったんですが、これが有名なLes Paulの”50s Wiring“でした。

当然ながらこれはテレキャスターなどの一般的なトーン回路にも有効。

配線方法はとても簡単でボリュームポットの3番に繋がっているトーン回路を2番に繋ぎなおすだけです。
一般的なギブソン系の回路、トーン配線を赤丸から青丸に移すだけ

テレキャスターの回路でも考え方は同じ


3番にトーン回路が繋がっているとピックアップの信号がボリュームポットに入る前にトーン回路が繋がっているので影響が出るようです。ですが信号出口の2番にトーン回路を繋げると、ボリュームで絞った信号に対してトーン回路が効くようになるというわけです。

これは絞ってなくてもトーン回路が音に影響する証拠にもなりますね。

単純にこれだけで自然なボリューム操作が可能になります。フルボリューム時の出音にも多少影響があると思われるので音のニュアンスが少し変わる可能性があります。

作業的には非常に簡単なので興味がある人はお試しあれ!


2016年12月3日土曜日

BOSS BD-2 Mod


最近面白かった改造の一つにこのBD-2があります。発売当初すぐに手に入れたのですがどうしても気に入らなかったので手放したのを覚えています。でもたまたま目にしたMod記事で興味がわいてしまいました。これもまたかなりいい結果になったのでまとめてみたいと思います。





もとになっているのはウェブにもよく出てるKeeley氏のBlogで公開したとされる文章です。勿論実際のKeeley Mod物の一部だけの公開のようですが、十分効果があると思います。

簡単に書くと以下の通り。

ダイオードの交換、電解コンデンサの交換、入力及びトーンコンデンサの交換、ファットモードスイッチの増設、セラミックコンデンサーをシルバーマイカに交換。

それにBrian Wampler氏の記事にあったエフェクト時の低音補正の抵抗交換を足してみました。

それでは以下が詳細。


<ダイオードの交換>

まずは歪の質に関係するダイオードの交換です。D3の1SS133を1N4002に変更。倍音を増やし、よりチューブ的なニュアンスになるそうです。

D3

続いてD7,D8,D9,D10で構成されているクリップ回路を非対称にします。D7,D8もしくはD9,D10のペアを外して一つの1N4001と差し替えます。これで1:2の非対称クリッピングになり、より多くの倍音ディストーションが出るそうです。

D7とD8をまたいで取り付ける

<電解コンデンサの交換>

C1,C6,C7,C12,C13,C15の電解コンデンサを10ufの無極性(Muse)電解コンデンサに交換する。Museの方が音響特性に優れているそうで、出音に関係するところだけ交換します。


<入力コンデンサの交換>

C14を0.047ufから0.1ufに交換して周波数レンジを広げることによりバイパス音の音痩せを解消します。この変更はエフェクト音には関係ないようです。


C14


<トーンコンデンサを交換、ファットモードスイッチの増設>

C100を0.018ufから0.033ufに交換して低域が出るようにする。この0.033ufにパラレルで0.068ufが繋がるようにミニスイッチを増設します。これにより0.033+0.068=0.101ufとなりより低域が出るようになります。


上の丸がC100とC101、下の丸が増設したファットスイッチ


<セラミックコンデンサをシルバーマイカに交換>

C20,C21,C23,C25,C26の安いセラミックコンデンサをシルバーマイカに交換します。値は変えないので、大きな変化は有りませんが、音質は向上するようです。安いセラミックコンデンサは傾向として高音域が暴れる傾向にあるようで、これがKeeley Modの音の良さだ!なんて書いてあります。ノイズが減少し耳障りさが消えてスムースなサウンドになるとか。



とここまでが一般的なKeeley Modです。内容はとても簡単なのですぐにMod出来ます。確かにかなり音は変わりますし使える音になります。

でもゲインを上げていくとFuzzのように低域がつぶれだします。この現象を解消する確信をついたWampler氏の記事見つけました。なるほど!そういうことだったのかーということで早速抵抗の定数変更。



簡単に説明するとBD-2の回路内に伝統的なFenderアンプのトーン回路が組み込まれていて、その抵抗値から考えるとTreble0,Middle10, Bass10になってるんです。どういうことかというと、このトーン回路のおおよそのフラットはTreble0,Middle10, Bass0なんです。つまりTrebleは0でフラット、Middleは10でフラット、Bassは10でマックス。EQで表現すると低域だけがブーストされていることなります。これじゃー低域が潰れるのも無理は有りません。これを見つけたWampler氏はすごいですね。というわけでこれを解消するためにR50の1MΩを100Ωに交換します。これでBassをゼロに絞った状態に限りなく近い値になりBassもめでたくフラットになります。もしBassが削れ過ぎてるようであれば数値を大きくしていけばBassが出てきます。実験だと大体1KΩぐらいからボトムが出てくるような感じがしたので。自分は100Ωだと物足りないので10KΩのトリムポットに変えてボトムを好みに調整してみました。


結果はばっちりでゲインを上げてもFuzzっぽい低域のつぶれはなくなりました。低域の種類が違いますが必要な時は増設したファットスイッチが役に立ちますし。
蛇足ですがトーンについて。Keeley ModはC100だけ0.033ufに変えるように書いてありますが、C101の値の変更をしている方が結構いるようでした。そこで0.022ufや0.047ufを試してみましたがやっぱり0.033ufが合うようで、結果C100とC101は両方0.018ufから0.033ufに交換しました。そろえたほうがいいのかな?よくわからないんですけどこのほうがトーンの効きが広くなってファットスイッチもより効果的になったようです。

今回も国内外のいろいろな方のModを参考にさせていただきました。ありがとうございました!

2016年11月22日火曜日

Fender Bullet Deluxe 1981年製 修理依頼

知り合いからの依頼でBullet Deluxeの修理と調整。シリアルナンバーは頭がE1(Eighty One)から始まっているので81年製。珍しいので記録として残しておきます。

あまり詳細は分からないんだけどテレキャスヘッドでボディーもテレキャスター風。
発売当時中途半端なシリーズとして認識ありです。

なかなか切れのいい音で小ぶりなボディーはホールド性がいい感じです。ネックのスケールは通常の25.5インチのレギュラースケールでナット幅も41㎝なので普通のテレキャスターネックですね。
でもヘッドシェープはテレキャスターに比べるとちょっとイビツですね。

ピックアップセレクターの接触不良とネックの反りを修正してブリッジ駒の高さ、オクターブも調整。普通に弾きやすくしました。

ピックアップはムスタングタイプのピックアップカバーで中はプラスチックベースのピックアップ。まあ廉価版のギターですからパーツは安く抑えてるんでしょうね。左がフロントで右がリア、ピックアップの向きが変えてありミックス時のノイズ軽減を狙ってると思われます。


ピックアップセレクターは国産の物に交換してあるようです。おまけに配線がちょっとおかしかったので通常のフロント、ミックス、リアに直しました。キャップはこの時期によく使われているセラコン。

小ぶりで色もかわいいしちょっとはしくなりました。オーナーは小学生の女の子。お父さんからのおさがりのようです。なんか素敵ですね。