2025年8月1日金曜日

Potとシグナルの高域成分

今回はPotにまつわる3つの話です。


で、その1。いろいろな人が言っている事を考察するとギターのポットを全開にしてもピックアップで拾った信号はPotの性質上高域成分がアースに逃げるらしい。


この割合はポットの抵抗値によるようで、一般的なシングルピックアップで考えると以下の様な解釈になるのかな?

Telecasterを参考に以下の組み合わせを考えてみました。下に行けば行くほど高域が出力されます。





 

Vol                      Tone

250KΩ               250KΩ           


一般的なシングルPickupはこの組み合わせ、これがTelecasterDefaultです


250KΩ               1MΩ                   


最近気に入っている組み合わせ、適度にVol Potでハイ落ちした信号をトーンでロス少なく出力するイメージ


1MΩ                   250KΩ               


ハイ落ちしてない信号をトーンPotで整えた感じ


1MΩ                   1MΩ                   


一番ハイ落ちしない組み合わせ、キンキンになる場合があります

 

250KΩのPot500KΩや1MΩよりも抵抗値が低い、抵抗値が低いのでピックアップの信号はアースに落ちやすい。逆に1MΩは抵抗値が大きいので信号はアースに落ちにくい。


ピックアップを変えると当然音は変わる、コンデンサーでも音は多少変わる、そして当然このPotでも音は変わります。

 

極端な話ポットを通さずに直に出力をジャックにつないだ場合は何もロスがなくピックアップの音が出力される、この場合リアピックアップなどの高域成分を多く含む信号は結構耳に痛い音になりやすいですね。


個人的にはボリュームとトーンポットを通ってある程度ハイ落ちした出力が一番自然だと思うけど、


実際60年代後半から70年代はハイファイ時代でTelecasterには1MΩx1MΩのコンビネーションでPotが搭載されていました。自前の68年のThinLineVolTone共にStackpole製の1MΩが搭載されています。


ThinLineの場合、箱なり感が程よく高域成分とマッチしているのかバランスはいい気がします。

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