直訳するとハリーの素晴らしい系列。70年代後半から80年初頭に雑誌の広告によく出ていた二光通販のエレキギター&ベースです。2023年から2024年にオークションで入手。
ボディーはべニア合板、ネックの材は謎です。ぶつけたらべっこりへこんだのでかなり柔らかい木材だと思います。あまり使われていなかったのかフレットのヘリもなく大きな痛みはありません。特に目立った痛みはありません。
ラージヘッドのストラトはブラックボディーにメイプル(ではないが)ネックというJimiやGilmore、Ritchieを思い起こすルックスです。
ペグブッシュがスカスカだったので交換、そしてブリッジが非常に使いにくかった(弦交換が困難)ので汎用の10.5mmピッチのものに交換。そのついでにナットも牛骨ナットに交換しました。そのせいもありサスティーンもピッチも非常によくなりました。ちゃんと調整すれば全く問題ないですね。
このストラトはミディアムスケールなので10-46を張ってちょうどいいです。手の小さい自分にはとてもしっくりくるスケールです。ネックのそりを調整してから弦高を2~1.5mmに調整します。ネックが太いですが、とても弾きやすいです。
ピックアップとコントロールサーキットはオリジナルのままです。理由はピックアップのサイズが現行品とは合わないからです。ピックガードごと交換するのもありなんですさすがにそこまではと思いオリジナルをキープしています。特に問題もないので、このままで十分。
PBは娘のライブ用に手に入れました。彼女が好きな近年のRoger Watersが使ってるブラックボディーにメイプルネック(これもメイプルではなくストラトと同じ材)仕様。正確にはピックガードは1 plyが良いんですが、
この個体も特に不具合はなくネックのそりを直した程度です。弦高はビビるぐらい低めですがとても弾きやすいです。出音はビビらないのでオッケーですね。
両個体に共通なんですがなんとなく全体的にどこか不格好、コピーの制度が低いのでスケール感がどこかおかしいんです。PBはヘッドが小さいし、ストラトヘッドが大きくボディーのどこかが変です。でもこの感じ、今となってはとても愛らしいですね
70年後半のとてもチープな楽器なんですけど、ちゃんと調整すれば結構使える楽器になるんですよ。
近年は楽器の値段も上がり高級志向になってますね。造りの良い高価な楽器はよい音がして当たりまえです。そんな時代にこの手のジャンク楽器で良い音を出すのはとても楽しいですね。逆にこの個体でしか出ない音がある、なんてことも起きるかもしれません。
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