2019年10月11日金曜日

S.I.T S9.544

最近使いだした弦です。サウンドハウスでいつものダダリオEXL120+を買おうとしてたらページ横に出てきたSITのS9.544。このゲージは0942と1046との中間でSuper Light Plusゲージ、もう15年以上使ってるかな?最近になってだいぶ浸透してきたようでダダリオ以外でも扱うようになりました。そこで早速ポチりました。


早速張ってみると同じゲージなんだけどSITの方がダダリオよりも少し張りが強い印象。

驚いたのは名前の通りのチューニング安定度。弦自体があまり伸びないのかな?張って直ぐにチューニングが落ち着きます。余り引っ張らないで良いみたい。伸びない分かたく感じるのかもしれないですね。もちろん全然違和感は無いですよ。10ゲージよりは柔らかいです。


パッケージの裏にも書いてあるけどStay In Tuneを可能にしているのは弦の化学接着らしいです。まだ張りたてなのでなんとも言えませんがサスティーンも良いしSITかなり好印象。自分はあまり弦を張り替えない方なので耐久性も気になるところではありますが、当面これでいってみたいと思います。


2019年10月6日日曜日

人生初の一人波乗り

祝初一人波乗り!

先週今週と続いて二週連続一人波乗りに行ってきました。とは言っても先週は海好きの娘と一緒だったんですが…


元々板物のスポーツは一人でやる物、誰かと一緒に行っても板に乗る時は一人なのですが。行き帰りも一人は初めて、でも結構気軽で楽。

去年の春頃いま流行のスポンジ素材のサーフボードを手に入れたんです。ニューボードは実に20年ぶり、かなり遠ざかってた波乗り、ほんと体が辛いです。


ご覧の通り波が無いぐらいがちょうど良いんです。
リハビリ兼ねて定期的に行こうかな?また水も冷たくないしね。


アフターサーフは娘とスケート、元々スケーターなのでやっぱりこっちの方がしっくり来るんだよね。

2019年9月22日日曜日

Yamaha 80's コンパクトエフェクター Sound Device Series CH-10M, OD-10M, CO-10M



以前修理依頼を受けたCH-10MIIの2年前ほどにデビューしたサウンドディバイスシリーズ。1984年発表だそうです。以前修理で預かったときに感じたんですがバッファーの音が良かったので時間をかけて集めてしまいました。まずはCH-10Mアナログコーラス。非常に自然でデジタル物より音が太い気がします。


そしてオーバードライブグレーのボディーにオレンジが鮮やかですね。オーバードライブとしては大人しめですが非常に使いやすく繋いだだけでバッファーの癖なのか音抜けが良くなる気がします。


最後にコンプレッサー。可もなく不可もなくです。特に特徴はないですがまったく問題ありません。これも黄色が鮮やかです。

このシリーズは音が気に入ったのもあるんですがカラーリングが良い!並べるととてもかわいいですね。


三機種とも旧タイプの赤いLEDだったので野外ステージ対策用に高輝度のLEDに交換しました。OD-10Mはタクトスイッチに不具合があったので以前のように解体修理しました。このスイッチ壊れやすいのかもしれませんね。

2019年9月20日金曜日

ネックジョイントの話


効果があるギターのモディファイ記録です。きっかけはピックアップや配線は一通りアップグレードしても何か出音に不満があるNash guitar T-52。このギターもともとネックの仕込角度が悪くシムで角度調整してあったんだけどNashさんはシムの代わりにナイロン製のピックを使います。結果から言うと音が悪い原因はこのピックシムでした!


フェンダーのビンテージ物には普通にシムでネックの仕込角度を調整してあり、ビンテージトーンの要素であることは間違えないんですが、弦振動を、ボディに伝えると言う意味では完全なデメリット。しかもシムがナイロンピックじゃね!?形も材質も悪い!



ピック無しでネックを適正な角度で組むにはネックポケットの加工が必要です。流石に素人にそこまで正確にフラットを出しつつ角度をつけるなんで無理。そこで出来るだけ塗装被りや凸凹をヤスリで削り面を整えました。


しかもこのギター、良く見るとネックがよじれて付いてました。流石Nash guitars仕事が雑。値段はむちゃ高いのにね。そこでねじれが無く正しくボディと合うようにネックポケットのカッタウェイ側を削りました。そして出来るだけ全体を平面に仕上げます。



多分これで正常な状態でしょうね。組み込んでみるとネックとボディの位置がねじれなくセットできました。あきらかにボディの鳴りが増えて、アンプからの出音はサスティーンと倍音が増えてます。



1976年のストラトキャスターのジョイント部分。同じく鳴りが悪くネックの仕込角度が悪すぎてマイクロティルトで調整してもブリッジコマのイモネジが飛びだしてました。そこで早速ネックジョイントをチェック。案の定塗料が厚く盛られていてやはりネックが正しく収まらない状態でした。



同じくネックのジョイント部分をチェック。やはり厚いクリア塗装にボディ側の塗料の張り付きも有り決して良い状態とは言えません。



まずはボディ側のポケット、ヤスリと彫刻刀で慎重にジョイント面の不要な塗装を削っていきます。写真は何やらマスキングテープの様な物が剥がれ出した様子です。余分な物は全て除去してできるだけ平面にしていきます。


元々あった深い傷が多少残りましたが定規を当ててもほとんど問題ないほどの平面になったと思います。



マイクロティルトのパーツを戻したところです。指で触ってもスムーズな面に仕上がりました。



ネックのジョイント部分も突起や凸凹を無くすように削ります。まあ完全に平面にならなくてもこの程度で接触面は増えるので良しとします。クリア仕上げが艶消しになってる部分が削れた部分です。


全てのパーツを戻してネックを組み込みます。塗料がはさまっていた分元起きしていたネックが正しい位置に戻り密着度も増したようです。マイクロティルトでのアジャスト分もかなり戻すことが出来たので確実に接触面は増えたはずです。



結果、今まで何かが足りないダメキャスターでしたが確実に鳴りが変わりました。音にハリが出てリッチなサスティーン、倍音が増えました。


70年代のフェンダーは鳴りが悪いと言われてますが、この部分も大きな原因の地1つである事は間違いないでしょうね。


気を良くした私、所有している全てのディダッチャルネックのギターをチェック。以前から鳴りの良かった個体はネックポケットは仕上げがよく、なるほどやっぱりこれが原因だと確信しました。例えシムで調整するにしても綺麗な面の間に挟むのと凸凹面に挟むのとでは話が違ってくるのは当たり前ですね。


素人仕事でもかなりで鳴りが改善されます。これは間違いなく重要なファクター!興味のある方は是非お試しあれ!