2012年11月14日水曜日

フェンダーカスタムショップ テレキャスター

王子からメンテの依頼。2弦の解放音がシタールの様にビョーンって音がします。あとジャックの接触不良。

開放ビョーンの原因は二つに一つ。ナットかブリッジ。まずはナットに耳を近づけて開放弦を鳴らします。続いてブリッジに耳を近づけて開放弦。結果今回は両方でした。


ブリッジは簡単、2弦がブリッジの高さ調整の芋ネジに微妙に触れていたのでした。これは触れない位地にずらして難なく完了。以降弦を張り替える時に注意すれば問題無し。

問題はナットです。幸い2弦だけほんの少し溝が浅かったので軽く切り直しました。溝と弦の接点が1フレット側にピークがあるのが正常な状態なんだけど、この溝は少しヘッド側にあるようで、その微妙に触れている部分がビョーンになるんですよ。

なのでナットをヘッド側に2段回で下がるようにヤスリで調整。溝が深いので溝をVの字にヤスリで広げました。こうすると開放弦の鳴りが良くなるようです。最後にナットをコンパウンドで磨き上げて完成。


結果ばっちりですね。カスタムショップとは言えども結構適当なんですよ。やっぱり一度バッチリ調整しないといけません。

最後にジャックの接触不良。ばらしてから接点復活剤を吹き付けて酸化膜を剥がすように磨き上げ。これは簡単。

せっかくなので全体の写真を撮りました。


ネックはバーズアイでロゴはトランジションロゴ。60年代後半の貼りメイプル指板を意識しているのかトラスロッドのブラウンエッグがブラウンじゃない。色が薄いので遠目に見るとブラウンエッグが分かりにくいです。
この色はスパークルシルバーなのかな?90年代後半製?すでに10年以上経ってるので何となく貫禄が出てきてるね。生鳴りも良いし音が結構太いです。

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