2016年10月26日水曜日

Fender Pro Junior ちょっと良いMod


2014年の3月に手に入れたPro Juniorです。けっこう良い改造ができたので記録残しにアップ。



アリオンのチューブレーターはMod目的で入手。詳細はまた次回です。

手に入れてすぐに回路上で音に関係ありそうなコンデンサを全てツイードトーンのMallory150'sに交換してみました。これは以前FenderのBlues Deville 212のコンデンサアップグレードで実証済みで、確実に出音が良くなります。チューブアンプはオーディオもギターアンプもコンデンサの影響大ですからね。特にパワー管周りのコンデンサとカップリングコンデンサは重要です。Blues Deville 212ではこの交換により小さな音でも音濁りなく使える音が出るようになりました。



オリジナル基盤。これから濃い朱色のコンデンサを交換します。自分のはPro Junior IIIで2005年にリバイズされたものです。ネットで回路図は簡単に手に入るので興味がある人は試してみてください。回路図から見るとC1, C3, C4, C5, C6, C7, C8, C9などが主な音の通り道です。数値を変えるわけではないので音質が上がるだけで音が変わるわけではありません。でも確実に音質は一段上がります。

そしてもう一つがハムノイズの改善。気になっていた人は多いんじゃないでしょうか?正直自分はあまり気にしてなかったんだけど、真空管アンプに詳しい親父から有効な改善方法を教えてもらい興味が出て来たので早速実践しました。単純に整流回路の電解コンデンサの容量を上げて直流電流を綺麗にするわけです。これはダイオードで整流している回路だけに有効なんだそうです。真空管で整流している場合この改造はチューブに負担がかかるので球の寿命を縮めてしまうようです。チューブの場合は450ufぐらいまでが妥当だと言うことなのでこの回路は整流管を使う場合は普通なんじゃないかと思われます。

以前2番目の12AX7を低出力の12AU7に差し替えて見た事があり、これでもノイズを減らす事ができます。ただこの球はパワー管のドライバーみたいな物で出力を下げると音圧も下がりなんか物足りなくなってしまってだめでした。

下はの写真は全て交換した後の状態です。



基板上のC15の47uf/450Vを100uf/450Vに交換。これで大体の直流電源がきれいになります、そして外した47uf/450VをさらにC18の22ufと交換します。なぜ同じ22ufなのにC17じゃなくC18かと言うと回路図で"Z"と書かれているところにかかるプレート電圧がC18から出ているからです。これはプリ管と2番目の12AX7に電流を供給しているからだそうで、ここの電流を綺麗にするとノイズが減るということらしいです。(交換後はコンデンサが振動で足折れしないようにホットボンドなどで固定してください。)

実際交換して見ると100ufでかいな〜!結果ですが確かに静かになりました。理屈が分かる人には当たり前なんでしょうがね。自分は詳しくないのでなるほどね~ってな感じなんですがね。これも興味がある人は自己責任で試してみてください。さすが親父サンクス!



チューブはプリ管にJJの双極マッチ物。パワー管のドライブ用はエレハモ、パワー管はJJのマッチドペアに交換してあります。コンパクトなのにラウドで本当にいいアンプです。今回は納得のModでした。



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